気と代謝:東洋医学の視点

 東洋医学では常に正気と正気に対する攪乱要因(邪気)を加えて生体を説明します。基本的に気は正気と邪気以外にも、陽と陰、静と動などと対比することが多いものです。

説明上は対比して全く別物扱いですが、実際の生身ではどっち寄りか?の話です。栄養素そのものは静、エネルギーとしての気は体の中を巡るので動です。また動は代謝として「変化」と考えます。静は「抑制」あるいは「変化する前の状態」などです。

さらに具体例としてはグリコーゲンなどでしょうか。そのものは栄養ですから静ですが、代謝により活力に変化していくと徐々に動になります。どちらも正気ですが一方で、代謝により生成されるのは、いわゆる老廃物です。例えば乳酸、これが邪気にあたります。

このほか、陽は温(熱)で陰は涼(冷)など。陽気は上昇性、陰気は下降性をもち、互いに干渉しあって循環しているとも考えます。

これら「陰性と陽性」などが相互にバランスをたもってシーソー(いやバランスボードか?)のように「揺れている」のが正しい状態であり中庸(ちゅうよう)といいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です