動かない陽気は邪気 その1

1.流れから取り残された栄養は代謝ののち老廃物と入れ替わる
2.老廃物は毒のようなもの。炎症の原因になることも
3.急激に or 持続的に温めすぎると、代謝の過剰によって1~2と同様になる


動かない陽気とは?

東洋医学では気の流れが悪くなり、そこに一部の陽気が取り残される、と説明されることがあります。この陽気はその局所に悪さをする、というのです。

要するに血流が悪いのを想像すると分かり易いでしょう。取り残された栄養はその場で代謝に使われます。生きていますから。そして生きている生物は代謝の結果として老廃物を産出します。老廃物は少量が血中にある分には問題ありませんが、血流の悪いところでは、つまるところ濃ゆくなる。これは生体にとって毒物に近いものです。あまり濃ゆいと、その場の細胞は壊れて炎症を起こします。実際に熱が発生しますから、流れから取り残された陽気だけどやがて熱(の邪気)になるというわけです。

 長くなりそうなので ~2につづく~ とします

改稿・修正:2025/5/18