西洋医学と東洋医学の違いは一言で言うと、
- 西洋医学は病気を対象として治療する
- 東洋医学は病人を対象として治療する
別視点で違いを言うと
- 西洋医学は人体をパーツの集合体と考える
- 東洋医学は人体全体を一つのものと考える
こんな感じになります。具体的には……
西洋医学では病気の原因になっているパーツを見つけ、これを正常に戻せば病気は治療できたことになります。
東洋医学では身体のある部分が調子を悪くし、それが全体または一部のバランスに影響した結果、別の部分に症状として現れたものとして考えます。あくまで身体全体の調子(バランス)を整えれば病気も消えていくと考えます。なお、全体の調子というのは肉体的なものだけでなく心の揺らぎもここに含まれます。
どちらがより優れているのか、なんてものはありません。得手不得手があるからです。大怪我で出血してる場合に鍼や灸でどうにかするより外科的処置で止血するほうが安全安心です。栄養失調に鍼するより、まずは栄養点滴のほうが確実に回復するでしょう。あまり対比でばかり説明すると守備範囲が明確に分けてしましそうですが、結構かぶるところがあります。WHOで認定されている適応症の一覧をみればその広範囲さがわかると思います。鍼灸で、胃の痛みやめまい等も治療できるってご存じですか?妊婦さんの治療だってできます。病院へ通院しながら症状緩和を目的に鍼灸を受ける方もおられます。西洋医学も東洋医学も目的とするところは同じです。ですから、いいとこ取りでより健康な毎日を送って笑顔になりましょう!