【 要点 】 |
1.規則正しい生活習慣 |
2.血液がキレイであること |
3.精神的な余裕は必要 |
コロナ禍の中で最も基本といえば感染予防です。方法の基本は3密を避けること、手指消毒、マスク、換気。これらをいかに徹底するかが大事とされています。そしてもう1つが免疫力です。世間ではワクチンに注目が集中しています。否定はしませんが、個人的には肯定もしきれません。抗生物質の服用で高熱を出し、インフルエンザの予防接種でめまいを起こして仕事中に倒れた経験からです。一種のアレルギーかと思いますが、もしコロナワクチンで同様に寝込んでしまったら、どんな風評被害がでるやら・・・。日本にワクチンがはいってきてもしばらく静観の構えになりそうです。
さて、ウチで免疫力の話をするときには「大事なのは、いかに作業領域が広いか」だと患者さんには話します。体の中には様々な免疫のシステムがあります。ですが、紙の上の計算式とは違い、実際に体の中で病原と戦争しているのが免疫です。空気中はもとよりあらゆる物の表面には細菌やウイルスが微小量ながら付着しています。生物は常にそれらと接触し、免疫システムが攻防戦を行っています。昔に学校の授業でエイズウイルスなんかもそこいらへんに普通にあるよ、なんて聞きました。
さて免疫システムは常に働いているわけですが、免疫が働くのは主に血液やリンパ液、間質液などが介在します。また、ご存じの通り抗原抗体反応などは病原体を無効・無毒化するための抗体を作ることで機能しています。とくにこれは分かりやすく物理的に血液などと共に体を循環して効果を発揮します。つまり作業場の一定割合を占拠します。先ほども述べた通り、そこらへんにいる病原体や、あるいは自分の口内細菌や腸内細菌に対してもです。パソコンのメモリの一部が常にシステム用に割り当てられるように。
本来、血液は時間とともに肝臓や脾臓などで再処理リフレッシュされますが、加齢・疲労やなんらかの病気で体が弱れば、メモリの空き領域はどんどん減っていくと想像してください。動脈硬化でも、ニコチンの作用による末梢血管の収縮でも減ります。空き領域とは血液量と鮮度(?)と考えるとわかりやすいでしょう。人間のこの作業領域は、減ることはあっても増設はできません。だから広さを確保するために、早く寝るとか生活習慣病に気を付けるとか、当たり前の積み重ねがとても重要な意味を持ちます。成長ホルモン(回復ホルモン)は夜10時ごろから分泌されやすくなります。しかし就寝中に、です。帰宅して夕食・入浴→就寝と考えれば、8時には帰宅の途につけ!としたものです。9時を過ぎてコンビニに小さな子供連れの方がいますが、ダメダメですヨ。
さて、血液が~という話ですが、東洋医学では心経・心包経のシステムが血管・血液関係のシステムと強く(メインで)関係していると思っています。この2経に変動が起きると、感覚器に異常が発生するのは東洋医学では常識です。(ここからしばらく独断と偏見です。)また、この2経は上焦(胸)にあり、同じ上焦にある肺臓に影響しやすい。この点から新型コロナは呼吸器の病気ではなく血管・血液の病気と思ったほうがいいのかな?という感想です。この2系は精神的なものを統括するシステム系で心穏やかにあれば安定しやすいところです。逆に言えば、精神疲労や思考活動の過剰はメモリを占有する要素といえます。PCメモリでいうダンプ(ごみ)です。
以上のことから、要点1~3を上げました。3は社会人にとっては、政治判断が遅すぎるだろう現状、長期戦の覚悟をして早め々々の準備をするしかありませんが、ともかく1~2を徹底して3.お家リフレッシュに励むようにしましょう。
夜は、はよ帰って寝なさい!